暖流2023年秋号掲載
大腸カメラは毎週金曜日午後予約で行っています。
予約希望の方は、内科受診をお願いいたします。
担当医師:国立病院機構 岡山医療センター 消化器内科 福本康史
大腸がんになる人はどれくらい?
統計によると生涯のうちで大腸がんになる確率は、男性が9.5%、女性が7.6%といわれてい ます。
つまり、男性の11人に1人、女性の13人に1人が大腸がんになるということになります。
大腸がんと年齢は関係がある?
40~50歳を過ぎたあたりから年齢が上がるとともに大腸がんになる確率が上がります。
若い人が大腸がんを心配する必要は基本的にありませんが、家族で若くして大腸がんになった方がいる場合は一度大腸カメラを受けてみてもよいと思います。
大腸がんになるとどんな症状がでる?
早期のがんではほとんど症状を認めることはなく、進行がんになると腹痛や下痢、便秘、血便などの症状がでることがあります。
大腸ポリープは取った方がよい?
大腸ポリープは無症状のものがほとんどですが、サイズが大きくなるほどがん化する確率が高くなります。
大腸ポリープを大腸カメラで取ることにより、大腸がんになる確率を約80%減らし、死亡率も53%減らすという研究結果があります。
ただし小さなポリープ(5mm以下程度)であれば、経過観察でもよいと言われています。大腸カメラを受けて5mm以上のポリープが見つかった際は、取っておいたほうがよいでしょう 。
どんな人が大腸カメラを受けておいた方がよい?
●検診で便潜血反応が陽性(2回のうち1回でも)となった場合。
●下痢、腹痛など、お腹の調子が悪い方。
●50歳以上で今まで一度も大腸カメラを受けたことがない方。
●ご家族に大腸がんになった方がいる。
当院での大腸カメラの流れ
◯腸をきれいにするために、検査2日前から下剤を飲みます。前日(朝・昼・ 晩)に検査食を召し上がっていただきます。(検査食はご自身で準備していただいてもよいです)
◯当日は腸管洗浄剤を約2ℓ服用していただきます。自宅で服用することも可能です。
◯検査をしてポリープが見つかった場合、当院では検査中に医師の判断によりポリープを切除します。切除した場合は出血することがあるため、できる限り1泊入院をお願いしています。