目次
平病院では院外広報誌「暖流」で、地域全体を学びのフィールドとしている和気閑谷高等学校の生徒さんをご紹介しています!
和気閑谷高等学校ホームページ
和気閑谷高等学校×地域居住者
今回は地域の方々との交流です。 2024年6月21日(金)、和気閑谷高等学校地域協働探究α 【Talk Folk Dance 2024】が開催され、当院から総務課 小山 が参加させていただきました。
【Talk Folk Dance 2024】とは高校生たちが、様々な大人たちと仕事や地域のことについて会話をし、コミュニケーションなどの経験を積んでいくことを目的とした授業です。
当日は私を含め地域の方20人と協働探究系2年生42人が一堂に会しました。生徒さん2人と地域の方1人で10分間の対話を行い、フォークダンスのように対話をする相手を交代していきました。「コミュニケーションを上手に取るにはどうしたらいいですか?」 「どうしてその仕事に就こうと思いましたか?」など気になっていることや知りたいことを生徒さんが積極的に質問していました。最初は何から話そうと迷っていた生徒さんも、話しているうちにどんどん話題がつながっていき、地域の方と様々な会話を楽しんでいました。
私は「働くうえで大切なこと」や「仕事を選んだ理由」などを質問されて改めて自分を振り返るきっかけになりました。生徒さんの明るい未来につながる取り組みと感じました。
和気閑谷高等学校×平病院
~就業体験~
和気閑谷高等学校では、働くことへの関心・意欲を高めるためのキャリア教育の一環として就業体験を行っています。
対象生徒はこれまでに就業体験実習などの経験を積んでおり、今回の就業体験はその集大成です。
医療職を目指す、キャリア探求科3年の2人が5月8日~6月19日までの各水曜日、計6日就業体験を行いました。
事務、健康支援センター、地域医療連携室、薬局、検査室、放射線科、栄養課、外来、リハビリテーション部、通所リハビリテーションひまわり、居宅介護支援事業所で実習をしました。 「医療現場を深く知ることができて、医療に対する興味が増した」と話されていました。
【感想】
私の将来の夢はアスレティックトレーナーです。平病院に就業体験に来て、患者さんとの接し方を見て、将来トレーナーになった時に、どのように関わればいいかを学ぶことが出来ました。他にリハビリでは、患者さんに合わせた治療をするなど、トレーナーに大切な部分を学ぶことが出来て、良い経験になりました。
キャリア探求科3年 小林蓮翔さん
私の将来の夢は「理学療法士」です。今回の実習では、 興味あるリハビリはもちろん他の職業も見学でき、より将来について考えを深めることができたと思います。 リハビリにかかわらず、表でサポートする人も裏でサポートしている人もすごく患者さんに対して温かく、より医療の仕事に興味をもちました。
キャリア探求科3年 下岡來夢さん
和気閑谷高等学校×備前焼
~全世代に備前焼を広める~
和気閑谷高等学校では、備前焼の魅力を発信する活動を、毎年行っています。
今回は 2023年度の活動報告です。
「備前焼の魅力を多くの人に知ってもらい、使ってもらえるように」というテーマで、 次のような仮説を立てて活動しました。
1.若者が使いたいと思うデザインの備前焼を作れば、若者にも使ってもらえるのではないか
2.海外の人が備前焼を知れば、興味を持って備前を訪れてくれる人が 増えるのではないか
3.小学生が備前焼作りの体験をしたら、興味を持ってもらえるのではないか
備前焼窯元 宝山窯の森敏彰さんにご協力いただき、海外で備前焼販売を行っている方へのオンラインインタビューを通して、海外の方に好まれるデザインについて教えていただきました。
そして、若者が使いたくなる備前焼の試作をし、使いやすい大きさや形について研究しました。釉薬の塗り方を工夫して、自分たちも使いたくなるデザインのマグカップ10作品を作成しました。
地元のオリーブの間伐材を用いた釉薬を使うことで、環境にも配慮した製品という付加価値を付けました。
また、本荘小学校の昔あそびクラブの小学生に備前焼の紹介のスライドを見てもらい、土ひねりなどの備前焼作りを体験してもらいました。「楽しかった」「また作りたい!」などの感想が多くあり、備前焼を身近に感じてもらうことができました。
より多くの方に備前焼の魅力を伝えるためのポスター作り、動画制作にも取り組みました。全世界の人たちに発信する方法として、インターネットの仮想美術館上で作品展示ができることも学びました。
「IPUスクールフェス」×和気閑谷高等学校
大学生と高校生が小学生に教える楽しい授業!
2023年10月24日、佐伯・和気・本荘小学校の3・4年生を対象に、岡山市の環太平洋大学次世代教育学部の学生さんが先生となって授業を行う、「IPUスクールフェス」が開催されました。ダンスや宝探し、アート、実験、クイズ、スポーツなどを廃校になった旧和気小学校、旧和気幼稚園、 和気地区公民館で行います。 2022年から授業の一環として取り組んでいるこのプロジェクトに、今年は和気閑谷高等学校1年生も参加し、30の授業のうち2つの授業を担当しました。事前に大学生から授業の流れや模擬授業での改善点を伝えてもらい本番に臨みました。 大学生が見守る中、高校生は堂々と先生を務めていました。積極的に授業に参加している小学生たちの瞳がキラキラと輝いていたのが印象に残りました。
和気閑谷高等学校×推し武道
高校生の力で地元をPR!
皆さんは『推し武道』をご存じですか ?
『推し武道』 とは岡山県倉敷市出身の漫画家「平尾アウリ」さん原作の累計発行部数150万部の大人気漫画『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の略称です。
和気町は今年度から『推し武道』とコラボレーションし、和気町ファンクラブの開設やふるさと納税の活用などを通じた地域活性化を行っています。 『推し武道』のキャラクターの基 玲奈(もとい れな)さんは、和気町在住で和気閑谷高等学校卒業生という設定です。
今年5月、和気商工会で就業体験をしたキャリア探求科3年生の山田仁さんと長坂麗海さんは、地域経済の活性化と和気町のPRにつなげようとさまざまな企画・ デザイン・広報を行いました。
1つめは、グルメマップの制作です。和気町内の飲食店20店舗を訪問してグルメマップ掲載のお願いをしました。また、和気町内で開催している『推し武道』複製原画展の開催場所や、町内数か所に設置されている『推し武道』キャラクターの等身大パネル設置場所をグルメマップに反映させました。
2つめは、グルメスタンプラリーの特典として配るトートバッグの開発です。 「和気町と和気閑谷高等学校のことを知ってもらいたい!」「トートバッグを持って和気町を巡ってほしい!」というコンセプトのもと、地元のグラフィックデザイナーの大國瑞穂さんと一緒に、和気町と『推し武道』の特色を活かしたデザインを考えました。
山田さんと長坂さんは、「意見交換をしながらデザインを完成させることで達成感がありました。また、仕事は自分から探すこと、周囲からの感謝の言葉がやりがいになることを実感しました。将来に役立つ経験になりました」と、とても充実した就業体験になったそうです。 高校生のセンスが光るグルメマップとトートバッグに注目です!
和気閑谷高等学校×藤野民宿
地域での学び
数年前から和気閑谷高校の生徒さんたちは、藤野民宿での改修工事をお手伝いされており、今年度は2年生(11名)が子ども食堂を広めるプロジェクトに取り組まれています。
5月の子ども食堂準備では 「お皿の片づけは自分で頑張ろう」「食べる前にしっかり手洗い」など、子ども食堂でのルールを伝えるポスター作りやシロップの色で世界の国旗を表現した 「かき氷」の考案をしました。
活動の感想
●改修工事を経験して、家の構造を知ることができた。
●最近良く耳にする「子ども食堂」に、食事の盛り付けなどのお手伝いで関わることができて良い経験ができた。
●小学生と一緒にサッカーなどで一緒に遊んで自分たちも楽しむことができた。
本荘地区助け合いのまちづくり協議会 × 和気閑谷高等学校 × 本荘小学校
和気駅前 イルミネーション 和気を照らして10年目 ~幻想世界へようこそ~
和気駅前イルミネーションは、和気町本荘地区助け合いのまちづくり協議会の方々が始めて10年目。我々、岡山県立和気閑谷高等学校の生徒がデザインや制作を手伝わせていただいて3回目です。 令和3年度からは和気町立本荘小学校の児童の皆さんにも参加していただいています。
昨年9月に有志を募集し30名が集まり実行委員会を発足させました。テーマとデザインを考案し、11月に本校での制作を開始しました。 「見に来てくれた人たちが笑顔になってくれたら」という、みんなの思いが詰まっているのでとても良いものになったと思います。
私は、この経験を通して協議会の方々が和気町をより良くしようとする思いを強く感じました。さまざまな世代で集まってその思いを共有し、一緒に何かを作り上げることはとても素晴らしく、楽しいと実感しました。今後もずっと続いてほしいです。
令和4年度和気駅前イルミネーション 制作実行委員会 委員長 岡山県立和気閑谷高等学校2年 梶房悠飛 さん
○本荘地区助け合いのまちづくり協議会の方
高校生に10周年にふさわしいイルミネーションを企画してほしいと要望したところ見事に応えてくれました。デザイン通りにできるか不安でしたが、チーム(小学生・ 高校生・協議会)の結束により、素晴らしい作品が完成しました。高校生の企画能力と実行力に感謝します。
○和気町立本荘小学校 制作有志ボランティア児童(5・6年生)
・これまでイルミネーションを見るだけだったけど、今回は自分も協力できたので楽しかった。
・みんなで協力して、和気町の人たちが喜んでくれて、とても嬉しかったです。
○コーディネーター 地域おこし協力隊 松穂 亜花音さん
高校の教室と和気駅前で多世代の人々でごちゃまぜになって集まり、わいわいがちゃがちゃとイルミネーション制作をするのが、我々の冬の風物詩になりつつあります。“学校”・“町”・“世代”の境界線が消えて「私たちの町を大切にしたい」という共通した思いを抱いた“和気町”というチームができました。きれいなイルミネーションも和気の自慢ですが、それが作られる背景・関係性こそ、知っていただきたい和気の自慢です。